太田 賢吾
KENGO OOTA
未経験から転職し、いまでは工事部主任として工場などの消防用設備や電気通信設備工事、各種届出業務、最近では新人育成も担当している。
任せてもらえるって、嬉しいことだと思います。
- 今まではどんな仕事をしていて、今はどんな仕事をしていますか?
- 前職までは工場勤務で、毎日型にはまった仕事がほとんどでした。当社に転職してから3年程度の下積みを経験し、今ではある程度仕事のやり方は任せてもらえるようになりました。
具体的には、自分の担当する案件の段取り(計画、訪問、業者調整など)は自分で行い、自分で自分の行動を決め仕事をしています。
自分で決めなければならないことも多く大変ですが、段取り次第で自分の好きなように予定を組むことができますし、早く上がることもできます。
- 仕事をしていて嬉しいことはどんなことですか?
- お客様がいる仕事なので、必ずしも予定通りにできるとは限りませんが、自分の計画した通りに仕事が進み、無事納品できたときの喜びは格別です。
ちょっと、サッカーに似ていると思います。昔からサッカー少年でした。今でも、少年サッカーのコーチになりたいと、密かに思っています…笑
サッカーも、周りの状況を見て、1手先、2手先を想像しながらプレーするんです。実際に言葉で交わすわけではないけれど、身振りやアイコンタクトでチームメイトとパス回しをし、シュートを決めたときの「計画どおりにうまくいったときの喜び」は、なんだか今の仕事の喜びと似ていると思います。
- 新しく入社する方に1つアドバイスをするとしたら?
- 「わからないことや疑問に思ったことはすぐ聞いてください」。入社当時の私にアドバイスをするとしたら、こう言うと思います。とくにはじめの1〜2年の間は、初めてのことも多く体験します。教えてもらったそのときはわかったつもりになるんですが、少し時間が経つと、「あれなんだっけ」ってことも多々ありました。
そのときに、過去の自分は再質問ができず、結果としてミスをしてしまうこともありました。
同じことをもう一度聞くのは恥ずかしいし、怒られることもありますが、ミスをしたほうがもっと迷惑をかけてしまいます。
だから、そのときにすぐ聞くことをおすすめします。もちろん、メモも取った方がいいですね。
ある日のスケジュール
- 06:45
- 起床
- 08:00
- 現場着。工事業務開始。
- 10:00
- 休憩
- 10:30
- 業務再開
- 12:00
- お昼休憩
- 13:00
- 業務再開。その日の予定が終わり次第帰社。
- 16:00
- 会社着。図面や届出書作成など事務仕事、段取り、次の日の準備。
- 19:00
- 退社。
- 20:00
- 帰宅。家族で団らん。Youtube鑑賞など趣味の時間。
- 23:00
- 就寝
伊藤 峻35歳
SYUN ITO
大学を卒業後、回転寿司のチェーン店に勤務し、店長を務める。食品メーカーに転職し、品質管理を担当。33歳で長野県防災システムに入社し、2021年現在、3年目。保守部に配属。
「5~10年後にはさらに大きくなった自分でありたい」
異業種からの入社でも、やりがいを感じる日々
- 入社したきっかけは?
- 2019年に転居した後に、地元の消防団に入り、やりがいを感じるようになったからです。消防設備の保守点検に強い関心を持ち、これらに関わる仕事につきたいと思い、応募しました。資格を取るなどして手に職をつけたい、と前々から願っていたことも理由の1つです。入社すると、労働時間や休日の管理が当初考えていたよりきちんとしていたので安心しました。
- 仕事をはじめた頃の印象は?
- 当初は、工場や病院などの現場を上司や先輩と一緒に回りました。各現場での注意事項を細かく、わかりやすく教えてくれました。当時先輩から言われた、「お客様の立場に立つと、うまく進む」といった言葉はよく覚えています。現場にて消火器の安全栓が抜けていることに気がついたことがあります。会社で新しい栓を見つけ、持参したところ、お客様はずいぶんと喜んでくださいました。
現場では協力会社の社員に私よりも若い人もいますが、すぐに受け入れてくれました。私としては、初心を忘れずに日頃こんなことに特に気をつけています。「集合時間を厳守し、挨拶をきちんとする」「疲れている表情を見せない」「周囲の体調の変化に気をつける」。
- どんな職場ですか?
- 仲間意識があり、コミュニケーションがとりやすいです。仕事が楽しく、昨年は上司や周囲からも応援され、資格試験に挑戦しました。消防設備士乙種(6,7類)、第二種電気工事士、第三級陸上特殊無線技士に合格できました。今年挑むのは、消防設備士甲種(1.2.3.4.5類)。仕事の幅を広げることになるので資格をどんどんと取っていきたいです。キャリアを形成し、5~10年後にはさらに大きくなった自分でありたいと思っています。
- 仕事のやりがいは?
- 火災や自然災害についての社会やお客様の意識が高くなっているので、そんなお客様の力になれることにやりがいを感じます。今後は、お客様との関係をより強くしたい。機会あるごとに書類を持参し、顔を覚えてもらうようにしています。
異業種からの転職でしたが、ハンディは感じません。消防団の活動も続けながら働くことができています。
ある日のスケジュール
- 07:30
- 自宅を出発。車で現場へ向かう。
- 08:15
- 現場着(車内で資格試験の学習)
- 08:45
- 作業開始
- 12:00
- 休憩・昼食(愛妻弁当を食べた後、車内で体を休める)
- 13:00
- 2軒目の現場へ。
- 13:30
- 現場着。作業開始。
- 15:00
- 作業終了。3軒目の現場へ。
- 15:30
- 現場着。作業開始。
- 17:00
- 終了。会社に戻る。
- 18:00
- 上司や社員たちと互いの現場の情報共有。
点検報告書、見積書の作成。翌日の準備。
- 19:00
- 退社
- 19:30
- 帰宅
家族で夕食、団らん。
- 23:00
- 就寝
統括部長小林 輝美
TERUMI KOBAYASHI
主に工事現場の責任者として見積から納品にまで関わる。現在は、統括部長として工事部を始め、社内全体の管理に携わる。
「現場にはものすごい魅力がある。それを若い人に伝えたい」
30代で異業種から入社した社員たちの活躍に感動
- 社員を採用する理由をお聞かせください。
- 多くのお客様や協力会社のお陰で仕事が増え、会社が成長しています。若くて元気があり、自分の考えをはっきりと伝えることができる人にぜひ入社していただきたいです。
会社の成長とともに、自分も大きくなってほしいです。3年後、5年後、10年後とキャリアを積むほどに挑戦をしてもらいたいです。3つの現場を担当しているならば3年後には5つを、5年後にはさらに大きな現場の責任者になってほしいです。
- どのような社員がいるのでしょうか?
- 工事部の2人の社員のケースを紹介します。40歳の男性は異業種からの転職者でしたが、どん欲に勉強し、資格を次々と取得しました。たくさんのお客様から工事の依頼をこなせるようになっています。
31歳の男性は入社後数年は不慣れな面がありましたが、根気強く努力しました。5年程経つと、現場の責任者(親方)として協力会社の社員5~6人を率いることができるようになりました。2人の活躍する姿を見ると、うれしくなります。
- 異業種から入社しても、大丈夫でしょうか?
- 30代で異業種から入社する社員が増えています。入社後3年間は現場で経験を積んでもらいます。この時期は、とにかく場数を踏むことが大切。会社から認められれば、目安として入社3~4年目で、1人で現場を仕切る責任者を任せます。5年~7年目には、5~6の現場の責任者になってもらいます。
責任者になれば、ある程度は自分の判断と責任で仕事を進めます。機器の手配やお客様や協力会社との打ち合わせ、工事の監督など多岐にわたるのです。課長や部長など上司の了解を得ることは必要ですが、小言は言いません。全員が、口うるさくないのです。楽しくないと、この仕事は続けられないからです。
1人でできるところまでは丁寧に指導しますが、責任者になった以上、自らの責任でまずは対処してもらいます。もちろん、私たちがフォローします。他の社員たちは現場について意見を求められれば助言しますが、介入はしません。互いに尊重し合っているのです。
30年働いてきてつくづく思いますが、現場の仕事にはものすごい魅力があります。厳しいですが、とても楽しいです。若い人たちに、それを伝えていきたいです。
ある日のスケジュール
- 07:15
- 自宅を出発。車で現場へ向かう。
- 08:00
- 現場着
- 08:45
- 作業開始
- 12:00
- 休憩・昼食、会社に戻る。
- 13:30
- 社長と工事の見積りについての打ち合わせ。
- 15:00
- 社員が描いた図面の確認。
見積書の作成。
- 17:00
- 現場から戻ってきた社員たちと話し合う。
課長、部長から報告を受ける。
- 19:00
- 退社
- 19:30
- 帰宅
家族で夕食、団らん。
- 23:00
- 就寝